生筋子(腹子)を東京・築地で買っていくらを手作り!
どうも!築地のサブちゃん、スタッフSです!!
築地専門の買い物代行スタッフとして日々、築地をうろうろしています!
今回はタイトルにもありますとおり、東京・築地で生筋子が購入できるお店をご紹介してまいります。
生筋子と言われてもイマイチピンとこない方もいらっしゃるかもしれませんが、これはメスの鮭のお腹から出てくる卵のこと。これを加工すると、いくらや筋子といった我々にもなじみのある食材になるというものです。東北地方では「腹子(はらこ)」と言ったりもします。
この生筋子。鮭が取れる北海道や東北では非常にポピュラーな食材で、フツーにスーパーに並んでいたりしています。現地の方はそれを買って、自宅でいくらや塩筋子を作っているのです。いくらや筋子は冷凍保存も効くので、シーズンに作り貯めをしておいて、1年通して自家製いくらや筋子を楽しむという方も珍しくありません!
東京で生筋子をあまり扱っているお店はあまりありませんが、築地魚河岸には毎年シーズンになると北海道や東北から豊洲に直送されてくる生筋子が店頭に並びます。小さいロットでも売っているので業者さんだけでなく、一般の方も買いやすいのもありがたいところ!築地のサブちゃんユーザーさんの中にも「毎年この時期は生筋子からいくらを仕込みます!」という方が多く、売れ筋の商品になります。
是非今年の秋は皆さんも生筋子を買って、自宅でいくらを仕込んでみましょう!という訳で、この記事では東京・築地でお手軽に生筋子が手に入るおススメのお店をご紹介してまいります!
築地での生筋子の販売時期 シーズンは8月~10月頃
お店を紹介する前に、生筋子の販売時期とシーズンを整理しておきましょう。
生筋子は通年で手に入る商品ではなく、築地魚河岸では8月~10月頃によく並ぶ商品となります。それ以降の11月~7月までは基本的には売っていない商品となります。もっとも美味しいのは8~9月。10月半ば頃までは品質に問題はないのですが11月近くなると皮が固くなってくる、いわゆる「ピンポン」という状態になるので、そもそも築地にあまり入って来なくなります。
生筋子の入荷シーズンはその卵をお腹に抱える秋鮭の漁の時期と連動しているのですが、そう説明すると「秋サケ漁はだいたい9月から解禁だと思ったけど、8月っつーのはどういうこと?」という方もいるかもしれません。その疑問はごもっとも。実は8月早いうちから入る生筋子は、サケ漁でない、他の漁の網にたまたまかかってしまった鮭の卵が中心なのです。
そんな8月の生筋子は希少なので、卸業者さんも普段から筋子の扱いで付き合いの濃い特定の仲卸・市場参加者にしか卸さない傾向にあります。つまり8月に生筋子を置いているお店はシーズン通して生筋子の扱いに強いお店ということの証左なので、8月から店頭をチェックしておくのがおススメですよ!
最新の店頭状況や今年度の価格など、築地の生筋子について聞きたいことがある場合は、お気軽に築地のサブちゃんスタッフまでお問い合わせくださいませ!
築地の生筋子の価格帯と相場 近年は値上がり傾向
次に生筋子の価格帯について見ていきましょう。
ここ数年、生筋子の価格は高騰気味。数年前までは100g500~700円程度で手に入ることもありましたが、昨年2022年は900~1300円程度の品が中心でした。もちろん、粒の大きさや、色、血管などいろいろ価格を左右する要素はあるのですが、だいたい1000円を切るものはかなり安いと言っていい水準です。2022年の価格は北海道や東北のスーパーなどで売られているものも築地の価格も差はなかったようなので、いわゆる「築地だから高い」という性質のものではないことは押さえておきましょう。
数年前の価格が念頭にあると「高い」と思ってしまい、ひるんでしまうかもしれませんが、こればかりは待っていても漁の状況によるので何とも言えません。とりあえず出始めの価格を見て、もっとも物量が増える9月上旬に100g1000円を切るものがあればひとまず押さえておくのがいいのではないかと思います。もちろん、価格ではなく品質重視という方は、基本的には価格の高いものを買っておくのがおススメ。ただし、生筋子の高いものには「粒が大きいから高い」ものと「色が綺麗だから高い」というものの2種類があるので、そこはご注意。色や綺麗さなどはぶっちゃけ味の本質には大きく関係ないので、お寿司屋さんならともかく、ご家庭用で高いものを買う場合は「粒が大きくて高い」というものを買うのがおススメです。
また、買う時に注意するべきは「1本」と「1腹」の違いです。生筋子は生のたらこのように膜につつまれて棒状というか袋状になっていますがあれ1本すなわち1腹ではないのでご注意ください。鮭は1匹の鮭がお腹の左右に1本づつ生筋子を抱えているため、1腹というと2本という意味になってしまいます。1本のつもりで1腹というと2本になってしまって倍になってしまった、なんてことも起こりますので、くれぐれもご注意ください。
生筋子のレシピ いくら漬け・筋子漬けが王道
さて。次に築地で買った生筋子を使ったレシピをご紹介してまいります。
と言っても、生筋子の調理法はいくら漬け・筋子漬けのほぼ2択と言ってよいでしょう。漬け方も醤油か塩とシンプルです。初心者の方でも比較的簡単にできるので、まずは1本買ってみて、好みの味付けを探る意味でもいろいろ試してみるとよいでしょう。
まずは王道のいくらの醤油漬け。下処理のやり方を丁寧に解説している動画なので参考になるかと思います。
いくらの醤油漬けはダシの効かせ方にもいろいろな流派があるので、用途に応じてご自身でも試してみてください!人によっては漬け込まずに、ほぐしたいくらにそのまま生醤油をかけて食べるのが一番美味しい!という方もいらっしゃいます。お店や既製品の味付けに満足できない方は是非この沼にはまっていただき、理想のいくら像を追いかけてみてください。
おなじみ、気まぐれクックさんは、いくらを作ったのち、豪快に「腹子めし」を作っています!
これはムチャクチャ美味しそう!家族で好きなだけ出来立てのいくらを炊き込みごはんにかけて食べる「腹子めしパーティー」なんてのも、オツですね!どうせお金をかけて築地で食材を買うならお店でできないこういう楽しみ方しないと!という感じです。
いくらにする以外にも勿論、ほぐさずに筋子の塩漬けにも!お好きな銘柄のお塩で好みの塩加減で漬け込む筋子は既製品とはまた違った味わいになること間違いなし!筋子は粒が小さいものが多いですが、大きい粒の筋子を食べてみたい、なんて方も良いかもしれませんね。
こんな感じで、生筋子を買うと、いくらや筋子を自分好みの味で作ることができちゃいます!いくらは瓶詰にして冷凍、筋子の塩漬けもそのまま冷凍してしまえば長期保存も可能!1年分のいくらや筋子を秋のうちに仕込んでしまう方もいらっしゃいます。作りたてのいくらをその場で味わうもよし、保存しておいて1年楽しむのもよし、生筋子をマスターすれば、理想の魚卵ライフ(なんだそれ笑)を送ることができますよ!
築地魚河岸内で生筋子を買うのにおススメのお店
お待たせしました!それではここからは実際に、東京・築地で生筋子を売っているお店を見ていくことにいたしましょう!
築地には様々な鮮魚店がありますが、ひとまず築地で生筋子を買うなら「築地魚河岸」に行っておきましょう。築地魚河岸は築地市場移転後に設置された、生鮮食品の小売市場で、プロの仕入れや一般のお客さんの買い物に対応しています。築地は近年観光地化が進んでおり、多くのお店が観光客向けの商品を揃えていますが、築地魚河岸はそれとは一線を画して、基本的にプロの仕入れや普段使いの一般客を相手に商売をしているお店が大半です。
先ほどご説明したとおり、生筋子は寿司店などのプロ、または自宅でいくらを仕込みたいという一般のお客さんの中でもかなり「分かっている人」しか買わない商品となるため、そうした商品は築地魚河岸のお店で仕入れるのが正解という訳です。
ご注意いただきたいのは、生筋子はいわゆる「鮮魚店」が扱っていることが多い点です。塩筋子やいくらを扱っているお店はほとんどが加工品専門となるので、同じ豊洲市場の中でも生筋子とは取引のジャンルが異なってきます。塩鮭やいくら、筋子が大量に置いてあるお店でも「生筋子はありますか?」と訊いても「そういうのは生のお店(生の鮮魚を扱っているお店)にしかないよ」と言われてしまって、ビミョーな空気になってしまいますのでご注意を・・・。
さて。前置きが長くなりましたが、ここからはお店の紹介です!!
生筋子の種類が豊富 大仲
まずご紹介するのは、築地魚河岸の小田原橋棟に店を構える「大仲」さんです。
大仲さんは鮮魚や寿司ネタなどの扱いが築地魚河岸でもトップクラスのお店。魚卵についても、力を入れており、生筋子のほか、シーズンになるとボラ子なども入荷します。
大仲さんの強みは様々なランクの生筋子をしっかりと仕入れている点。大粒などのグレードの高い商品から、家庭用にピッタリの割安な商品までその日豊洲市場に集まった商品の中で幅広に仕入れており、買う側のニーズにしっかりと応えています。
先述の通り、近年高値傾向の生筋子ですがこのように、昨年は100g850円(税別)という商品も入っており、価格では産地のスーパーとそう遜色ない価格帯となっています。もちろん、ランクが高い商品もしっかり入ってきているのが築地ならでは。ひとまず、生筋子を買う際には大仲さんの店頭を見ておけば、おおよそのその日の豊洲・築地の相場がだいたい分かるイメージとなります。東京で生筋子を買うなら要チェック、いや、必チェックのお店です!
大仲さんは築地のサブちゃんの提携店舗なので、大仲さんの最新の生筋子の入荷状況を知りたい方は是非築地のサブちゃんLINEアカウントからお気軽にお問合せください!
<大仲店舗データ>
電話番号 | 03-6278-8600 |
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休業日 | 日曜・祝日・市場休市日 |
営業時間 | 6:00~12:00 |
所在地 | 東京都中央区築地6丁目26番1号小田原橋棟 |
買い付け力がすごい 築地丸集小田原橋
続いてご紹介するのは、築地魚河岸の小田原橋棟にお店を構える築地丸集・小田原橋店さんです。
こちらのお店も間口は狭いながらも、毎年生筋子の季節にはお値打ちな生筋子を大量に並べてくれています。丸集さんはウニやボラ子などの高級食材の扱いに強みがあり、大量に買い付けるため、卸業者との関係性も強く、他店さんではありえないような値付けや、他のお店が仕入れられないよう物量の日であっても買い付けをするなど仕入れ力に強みがあります。
築地魚河岸では大仲さんに並ぶ扱い量があるのでひとまずシーズン中は大仲さんの商品と丸集さんの商品を比較しておくのがおススメです。だいたいどちらかのお店に気に入る商品があることでしょう。
丸集さんには昨年3特ランクの生筋子も入荷がありました!生筋子・いくらの等級グレードには3特、2特、特、無印とがあり、3特が一番いいとされているので、これでいくらを手作りすれば、それすなわち最高のいくらという訳です。
こうした築地にも滅多に入ってこないランクの商品などもしっかり仕入れるのが丸集さんの強み!こだわりの特上生筋子、格安の生筋子、どちらも丸集さんにはあるかもしれませんので、チェックをお忘れなく!
ちなみに、丸集さんには時期によって、こうした、既にほぐしてある生いくらも売っていたりします!これなら自宅では漬け込むだけで手間いらず!
生筋子はめんどくさいけど生イクラなら買いたいわ!という方も丸集さんの店頭にはご注目です!!
丸集さんは築地のサブちゃんの提携店舗なので、丸集さんの最新の店頭状況や、生筋子の入荷状況などを知りたい場合はお気軽にLINEで築地のサブちゃんスタッフまでご連絡くださいませ!
<丸集小田原橋店舗データ>
電話番号 | 03-6260-6070 |
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休業日 | 日曜・祝日・市場休市日 |
営業時間 | 6:00~15:00 |
所在地 | 東京都中央区築地6丁目26番1号小田原橋棟 |
厳選生筋子が店頭に 築地わたなべ
続いての築地で生筋子を扱うおすすめ店舗はわたなべさんです!わたなべさんも築地魚河岸小田原橋棟にお店を構えています。貝類をメインに鮮魚に強みがあるお店で、シーズンになると生筋子の扱いが見られます。
大仲さんや丸集さんのように種類を揃えている感じではありませんが、品質にこだわりのあるわたなべさんということで、価格と品質のバランスのよい商品を厳選して店頭に並べています。大仲さん・丸集さんに加えてどんな商品を置いているか、チェックしておくと「なるほど、わたなべさんはここを仕入れたか」というポイントが分かり、商品選びも面白くなってきます。
こちらも築地のサブちゃんの提携店舗なので当日配送で購入したい場合は是非築地のサブちゃんまでお問い合わせください。
<わたなべ店舗データ>
電話番号 | 03-6264-7760 |
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休業日 | 日曜・祝日・市場休市日 |
営業時間 | 6:30~15:00 |
所在地 | 東京都中央区築地6丁目26番1号小田原橋棟 |
パックで買いやすい 山治
続いてご紹介するのは築地魚河岸海幸橋棟にある「山治」さん。こちらも大仲さんやわたなべさんと並んで鮮魚の取り扱い量が多いお店。切り身や刺身柵など一般の方にも買いやすい形で販売しているのが特徴です。
そんな特徴を表してか、山治さんの生筋子は小分けのパックで値札がついているので、スーパーのように量と価格がイメージしやすく買いやすい形になっています。生筋子からいくらを作るのが初心者でひとまずそんなに高級過ぎないもので少量作ってみたいという方は山治さんのパック生筋子から試してみるのもおススメです。
山治さんも築地のサブちゃんの提携店舗なので、入荷状況の確認や取り置き依頼など、お気軽にご連絡くださいませ。
<山治店舗データ>
電話番号 | 03-6260-6920 |
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休業日 | 日曜・祝日・市場休市日 |
営業時間 | 5:00~13:00 |
所在地 | 東京都中央区築地6丁目27番1号 海幸橋棟 |
高品質な生筋子をお手軽に 京富
最後にご紹介するのは京富さんです!
京富さんは旬の魚を店主の目利きで仕入れて割安に販売している、まさに築地の魚屋の見本のようなお店!プロから一般の方までファンが多いお店です。京富さんでもシーズンになると生筋子を仕入れることがあります。毎日・毎週入るわけではなく、店主がこれだと思った日に仕入れるため、入荷は流動的ですが、その代わり、割安な値付けのこともままあり、写真のように他店さんが100g1000円前後のところ、なんと100g700円で扱われていた日もありました。
このようなシーズンに何回あるか分からない割安商品を狙おうとすると、結局シーズン通して買えなかった・・・なんてことになってしまうので要注意ですが、京富さんの仕入れは見ておいて損はないですよ!
京富さんも築地のサブちゃんの提携店舗なので、当日写真や入荷状況などLINEから確認可能ですので、是非築地のサブちゃんをLINE友だち登録しておいてください!
<京富 店舗データ>
電話番号 | 080-3719-6417 |
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休業日 | 日曜・祝日・市場休市日 |
営業時間 | 7:00~15:00 |
所在地 | 東京都中央区築地6丁目27番1号 海幸橋棟 |
築地のサブちゃんなら築地の生筋子を当日配送!
以上、ここまで築地で生筋子を買うのにおススメのお店をご紹介いたしました。東京で生筋子をお買い求めの際は是非築地魚河岸にお越しいただき、生筋子を販売しているお店を見て回っていただき、いい商品・お値打ちな商品を見極めてくださいね!
築地に来れないけど、生筋子が食べたい・取り寄せたい!という方は、築地のサブちゃんでの宅配がおススメ。当日入荷状況と値段を見てから買えるので、せっかく築地に来たけど相場が高くて諦めた・・・なんてこともありません!当日配送、地方発送と対応しております!通常の通販と異なり、当日の店頭の状況などを見てどのお店の何を買うかを決められるので、まるで築地にお買い物に来ている気分で、生筋子が買えちゃいます!
築地のサブちゃんとは?
築地専門の買い物代行サービス「築地のサブちゃん」は、築地魚河岸提携店舗の商品をみなさんの代わりに買って当日配送する買い物代行サービスです(毎週金・土曜日8:30~10:00/配送エリア:東京都中央区・港区(台場エリア除く)・千代田区・江東区・渋谷区・文京区)。
「築地は好きだけどなかなか行きづらい」「美味しいお魚を食べたい!」といった時には、築地のサブちゃんがお役に立てるシーンもあるかと思います!ぜひご利用ください!
事前相談がおすすめ!
サービスご利用日当日、いきなりのご注文よりも、「こんなものが食べたいんだけど…」と、事前にご相談いただけると、取り置きのご対応や価格帯の確認などができる場合があり、当日のお買い物がスムーズになります!土曜日にやりとりができない方を中心に、金曜日のうちに事前相談&ご予約されるお客さまも多数!築地のサブちゃんスタッフへの事前相談・お問い合わせは大歓迎ですので、ぜひお気軽にご連絡くださいませ。
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