豊洲市場ウニ相場レポート | 2025年7月第5週(7月27日-8月2日) | 価格推移・卸値・市況まとめ

2025年7月27日〜8月2日に取引された豊洲市場のウニ相場の動向をまとめました。直近の卸値推移や価格予測をチェックして、飲食店様は仕入れの判断材料にご活用ください。今週の豊洲市場では、数量は直近1週間で急上昇を記録し、価格も大幅な上昇基調を維持しています。

以下のグラフでは、豊洲市場で取引されたウニ（せり）の卸売数量の推移と、2025年8月2日時点の数値を示しています。こ過去数週間、卸売数量はやや減少傾向にありましたが、直近1週間には劇的な変化が見られました。7日移動平均で見ると、8月2日に2,617kgと前週比で約20.3%の上昇を記録。特に8月2日の当日数量は2,740kgで、前日比+21.9%の急反発でした。デイリー変動も高く、7月31日に記録した3,274kgから翌日の2,248kgへの急落など、短期間での大きな値動きが続いています。短期的には前年同週比で+3.8%の増加が見られ、需要は引き続き強いと考えられます。来週の予測では前年同週比で-7.9%の減少が見込まれていますが、来月には前年同月比+2.5%の増加が期待されます。

以下のグラフでは、豊洲市場で取引されたウニ（せり・赤）の卸売価格の安値の推移と、2025年8月2日時点の数値を示しています。卸売価格においては、過去2～4週間で大幅な上昇が続いています。28日移動平均は4,473円/kgと、前年を大きく上回る水準です。特に直近1週間では、価格が4,455円/kgから4,752円/kgへと6.7%の緩やかな上昇を示しました。ただし、週内の変動幅も大きく、安値1,080円/kgから高値7,560円/kgまでの幅広い動きが見られました。全体として、供給側の逼迫感が続いており、価格の上昇が続く見通しです。来週および来月の価格については、それぞれ前年同週比で-34.3%、前年同月比で-18.9%の減少が予測されています。

注意: 全てのウニの種類を分析することは複雑になりすぎるため、ウニ全体の価格推移を表現しやすく、データの欠損も少ないせり価格、赤に分類されるウニの価格推移を表しています。そのほかのウニの全体の価格傾向は近くなる想定です。

上記2つの豊洲市場のウニ卸売数量と卸売価格推移のデータ、前年同時期の価格帯と前年翌週/翌月の傾向から、次のような傾向が推測されます。

卸売数量：数量の見通しでは、短期的な増減が予想されるものの、月単位で見ると前年を上回る動きを期待できます。

卸売価格：一方で価格は高止まりする可能性が高く、仕入れコストの管理が重要となります。

数量の減少が続く中で、来週以降の数量増加の予測に伴い、先取りした仕入れ計画が必要です。同時に、価格は短期的な低下が予想されるため、価格変動に対するリスク管理が求められます。市場の動向を継続的に監視し、適切なタイミングでの仕入れや販売戦略の見直しが重要です。

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奥尻島のウニ漁解禁で築地魚河岸でも豊富な入荷がありました。積丹半島ではウニの価格が下落傾向にあり、豊洲市場でも入荷増加による価格安定化が予想されます。宮城県南三陸でのウニ漁の好調な水揚げが豊洲市場への入荷増加をもたらす可能性があります。また、北海道道東えりも地区では依然として収穫量が少なく、供給面での不安要素が残ります。これらの地域別動向を踏まえた上で、全体的な需給バランスの見極めが必要です。このような地域の動向が市場価格に影響を与える可能性があるため、注意が必要です。

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