豊洲市場ウニ相場レポート | 2025年8月第5週(8月24日-8月30日) | 価格推移・卸値・市況まとめ

2025年8月24日〜8月30日に取引された豊洲市場のウニ相場の動向をまとめました。直近の卸値推移や価格予測をチェックして、飲食店様は仕入れの判断材料にご活用ください。この期間の卸売数量は短期的に増加傾向を示している一方で、価格は大きな変動を見せています。

以下のグラフでは、豊洲市場で取引されたウニ（せり）の卸売数量の推移と、2025年8月30日時点の数値を示しています。過去2〜4週間にわたり7日移動平均が2,942 kg、28日移動平均が2,712 kgと短期的には増加傾向が見られます。この背景には、8月25日や28日の取引量が多かったことが挙げられます。しかし、直近の1週間では8月30日に1,829 kgと7日平均を下回る日が続き、変動が収束する可能性があります。3年平均と比較すると、現在の28日移動平均は3年同期を約2.8%上回り例年比でやや高めに推移しています。来週の予測では+5.0%の増加が見込まれるものの、来月には-24.8%の減少が予想されるため、中長期的な供給計画が求められます。

以下のグラフでは、豊洲市場で取引されたウニ（せり・赤）の卸売価格の安値の推移と、2025年8月30日時点の数値を示しています。過去2〜4週間の価格トレンドでは、28日移動平均が4,158 円と、月初の約4,473 円から7.1%下落しています。直近1週間では価格が週初の3,780 円/kgから週末の3,240 円/kgまで14.3%下落しつつも、8月30日には前日比20.0%の急騰が見られました。前年同期比では価格は大幅に上昇しており、短期的な変動性が高い状況です。来週の価格は6.7%減少すると予測されていますが、来月には86.8%の大幅な回復が期待され、需給のバランスが大きく影響する見込みです。

注意: 全てのウニの種類を分析することは複雑になりすぎるため、ウニ全体の価格推移を表現しやすく、データの欠損も少ないせり価格、赤に分類されるウニの価格推移を表しています。そのほかのウニの全体の価格傾向は近くなる想定です。

上記2つの豊洲市場のウニ卸売数量と卸売価格推移のデータ、前年同時期の価格帯と前年翌週/翌月の傾向から、次のような傾向が推測されます。価格については短期的な下落傾向が続くものの、来月以降は大幅な上昇が期待されます。このため、取引戦略は柔軟に調整しながら、需給の変化に迅速に対応することが推奨されます。

卸売数量: 短期的に増加傾向を示し、前年比で+11.1%。来週は+5.0%増加が見込まれるが、来月には-24.8%減少する可能性あり。

卸売価格: 今週は変動幅が大きく、週末にかけて下落。前年比で大幅に上昇しているが、来週は-6.7%減少、来月は+86.8%の増加が予想される。

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