豊洲市場ウニ相場レポート | 2025年9月第3週(9月14日-9月20日) | 価格推移・卸値・市況まとめ

2025年9月14日〜9月20日に取引された豊洲市場のウニ相場の動向をまとめました。直近の卸値推移や価格予測をチェックして、飲食店様は仕入れの判断材料にご活用ください。直近の卸売価格と数量の両方で激しい変動が見られ、特に価格の急上昇と数量の変動が市場に影響を与えています。

以下のグラフでは、豊洲市場で取引されたウニ（せり）の卸売数量の推移と、2025年9月20日時点の数値を示しています。全体的には、過去2〜4週間で卸売数量の7日移動平均はピークから約-17.8%下落し、現在は約2,461 kgです。28日移動平均では約2,645 kgで、中期的には横ばいからやや低下傾向にあります。直近の1週間では、9月16日の4,099 kgから9月19日の890 kgまでの大きな山谷があり、ボラティリティが高まっています。対前年比では、直近7日平均が前年同期の約2,163 kgを+13.8%上回り、28日平均も前年比+12.5%と例年を上回る傾向にあります。このため、短期的な供給不足やスポット需給の変動に影響されやすい状況が続いています。来週には前年同様の傾向に基づくと-5.5%の減少が見込まれ、来月には-19.6%の減少が予想されます。

以下のグラフでは、豊洲市場で取引されたウニ（せり・赤）の卸売価格の安値の推移と、2025年9月20日時点の数値を示しています。過去2〜4週間で、価格の7日移動平均は約5,211円/kg、28日移動平均は約3,928円/kgと高めの水準を維持していますが、直近の実績は2,160円/kgと大きく下回りました。週内には9月18日が7,560円/kg、9月19日が5,940円/kgと大きく上下し、変動幅は約5,400円/kgに達しています。前年同期比では7日・28日指標はそれぞれ+40.8%、+61.8%と高水準です。来週の価格は前年同様の傾向に基づき+10.2%の増加が予想され、来月には+48.8%の増加が見込まれています。

注意: 全てのウニの種類を分析することは複雑になりすぎるため、ウニ全体の価格推移を表現しやすく、データの欠損も少ないせり価格、赤に分類されるウニの価格推移を表しています。そのほかのウニの全体の価格傾向は近くなる想定です。

上記2つの豊洲市場のウニ卸売数量と卸売価格推移のデータ、前年同時期の価格帯と前年翌週/翌月の傾向から、次のような傾向が推測されます。数量については、来週以降にやや減少が見込まれるため、供給量の調整が必要です。一方、価格は引き続き高水準を維持する可能性が高く、仕入れコストが増加することが予想されます。このため、市場動向を注視しながら、適切なタイミングでの仕入れを検討することが推奨されます。

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ウニの高価格帯が継続しており築地店頭の価格にもその変動が現れています。

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