2025年6月22日〜28日に取引された豊洲市場のマグロの相場の動向をまとめました。直近の卸値推移や価格予測をチェックして、飲食店様は仕入れの判断材料にご活用ください。
卸売数量
卸売数量は前週同程度の入荷傾向。26日は突発的な入荷あり。
価格傾向
例年程度の価格を維持。26日は大量入荷のため22%程度の下落に。前年同週比では-7%から15%程度の水準で安定推移。
予測推移
前年同時期の傾向として、卸売数量は減少可能性あり。価格は翌週は20%の上昇可能性あり。1ヶ月程度の長期でも20%程度の価格上昇可能性あり。
豊洲市場マグロ卸売数量推移
以下のグラフでは、豊洲市場で取引されたマグロ(生鮮・せり)の卸売数量の推移と、2025年6月28日時点の数値を示しています。前週と同程度の入荷傾向を継続しています。26日は直前の144%の入荷となり突発的な物量となりました。

豊洲市場マグロ卸売価格推移
以下のグラフでは、豊洲市場で取引されたマグロ(生鮮・せり)の卸売価格の安値の推移と、2025年6月28日時点の数値を示しています。26日に卸売数量が直前の144%の入荷となったことに影響し、安値は22%の下落となりました。その他は10%前後の変動で安定推移しています。例年比と比べても-7%-22%と極端な価格の変動はみられません。
注意: 産地ごとの集計とするとデータ欠損が多く豊洲市場全体のマグロの価格変動傾向が掴みにくいため、「各地」と表現される日本全国全体的な値で表現しています。また、データが十分に存在する安値によって比較しています。絶対値は産地によって異なりますが、市場全体の価格が傾向は十分に反映されております。

豊洲市場のマグロの今後の価格予測
上記2つの豊洲市場のマグロ卸売数量と卸売価格推移のデータ、前年同時期の価格帯と前年翌週/翌月の傾向から、次のような傾向が推測されます。
卸売数量:前年や過去3年間と比べて同様の傾向の場合、短期的には21%程度の減少傾向と考えられます。ただし、多少の入荷量の上下が直近でもみられますので、極端な減少は想定されていません。月単位でも例年減少が予想されています。
卸売価格:例年通りですと卸売数量の減少により翌週には23%程度の上昇が見込まれます。20%程度の上昇を見込んでおきながら、入荷量の多いタイミングもあると予想されるため直近と同水準の価格で購入することができそうです。月単位でも24%程度の上昇が見込まれますので直近の店頭価格より上昇することを見込むとよいでしょう。
入荷量のばらつきにより若干の価格変動がありますので、日によって価格の多少の上下は考慮する必要があります。7月に入ると現在の価格から20%程度の上昇がこの先1ヶ月は見込まれます。飲食店など仕入れを検討されている方は直近の価格から今後20%程度の仕入れ値上昇を考慮した余裕をもたせるとよいでしょう。
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マグロ関連のニュース
各地でのマグロ豊漁のニュースはありますが豊洲市場への入荷量が昨年に比べて極端に変動することは現在のところはございません。極端な入荷量減少可能性のニュースも今のところありません。
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