豊洲市場マグロ相場レポート | 2025年10月第3週(10月12日-10月18日) | 価格推移・卸値・市況まとめ

2025年10月12日〜10月18日に取引された豊洲市場のマグロの相場の動向をまとめました。今週の豊洲市場では、特に卸売数量が急激に変動しており、価格も同様に上下の幅が大きく、市場関係者にとっては注意が必要な状況です。

以下のグラフでは、豊洲市場で取引されたマグロ（生鮮・せり）の卸売数量の推移と、2025年10月18日時点の数値を示しています。

過去2〜4週間、卸売数量は7日移動平均でやや低下傾向にあり、10月18日時点で30,104 kgと、28日移動平均の29,814 kgと併せてやや減少気味です。直近1週間（10月12日〜18日）では、数量が極端に変動し、10月18日の実績は22,701 kgで前日比-40.6%と急落しました。この期間中、最低値7,662 kg（10月15日）から最高値44,074 kg（10月16日）までの振れ幅が大きく、需給の不安定さが際立っています。

前年と比較すると、10月18日の数量は前年同日比で約16.8%下回っていますが、7日と28日の移動平均ではそれぞれ約10.4%と7.7%増加しており、短中期的には増加の兆しを示しています。また、3年間の同時期平均と比較すると、現状の数量は15.5%高く、例年より供給が多い状況です。来週と来月については、前年同様の傾向が続く場合、それぞれ+4.8%と+7.5%の増加が予想されます。

以下のグラフでは、豊洲市場で取引されたマグロ（生鮮・せり）の卸売価格の安値の推移と、2025年10月18日時点の数値を示しています。

卸売価格については、過去2〜4週間のトレンドとして28日移動平均が2,865円/kgであるのに対し、現行価格は約2,484円/kgと381円/kg下回り、下振れ傾向が見られます。直近の7日移動平均も約2,700円/kgと水準を下回っています。

直近1週間の価格変動は激しく、2,160〜3,780円/kgの幅で推移し、特に10月15日には高値3,780円/kgに達しましたが、10月14日には急落し2,160円/kgとなりました。前年同期間比では、7日間で-12.4%、28日間で-48.2%と低水準で推移しており、短期〜中期でも前年に比べ弱含みが続いています。さらに、過去3年同時期の28日移動平均3,485円/kgと比較すると、今年の28日MAは大きく下回っており、季節性の割には低水準です。

今後の予測では、来週には価格が前年比+25.7%の増加が見込まれるものの、来月には-32.9%の減少が予測されています。これは、供給状況の変動や関連ニュースによる影響を受ける可能性があるため、特に注視が必要です。

注意: 産地ごとの集計とするとデータ欠損が多く豊洲市場全体のマグロの価格変動傾向が掴みにくいため、「各地」と表現される日本全国全体的な値で表現しています。また、データが十分に存在する安値によって比較しています。絶対値は産地によって異なりますが、市場全体の価格が傾向は十分に反映されております。

上記2つの豊洲市場のマグロ卸売数量と卸売価格推移のデータ、前年同時期の価格帯と前年翌週/翌月の傾向から、次のような傾向が推測されます。

今後の卸売数量は増加傾向が見込まれる一方で、価格は短期的には上昇する可能性があるものの、長期的には減少するリスクがあります。

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今週は大きなニュースはございません。

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