豊洲市場マグロ相場レポート | 2025年9月第3週(9月14日-9月20日) | 価格推移・卸値・市況まとめ

2025年9月14日〜9月20日に取引された豊洲市場のマグロの相場の動向をまとめました。卸売数量が増加する一方で価格の変動幅が大きくなるなど、市場環境が目まぐるしく変化しています。取引数量は8月下旬から9月20日にかけて約+56.1%の増加を見せ、また価格についても急騰を伴う上昇トレンドが見られます。

以下のグラフでは、豊洲市場で取引されたマグロ（生鮮・せり）の卸売数量の推移と、2025年9月20日時点の数値を示しています。過去数週間にわたって、豊洲市場の取引数量は増加傾向にありました。特に7日移動平均では9月20日時点で約34,616kgとなり、前年同時期比で+43.8%の増加を示しています。28日移動平均も約29,101kgを記録し、過去3年平均と比較しても約+31.3%多いことが確認されています。しかしながら、直近では日次での数量の変動が激しく、9月18日には43,605kgを記録したものの、9月20日には22,952kgに急落しています。このようなブレの拡大により、短期的な供給増が市場に与える影響を考慮する必要があります。来週以降は-18.1%の減少が予測されており、来月には再度+19.1%の増加が見込まれることから、今後の仕入れ調整が重要です。

以下のグラフでは、豊洲市場で取引されたマグロ（生鮮・せり）の卸売価格の安値の推移と、2025年9月20日時点の数値を示しています。

価格面では、最近の豊洲市場での動きが注目に値します。現在の価格は7,560円/kgであり、7日移動平均の4,185円/kgを大きく上回っています。過去1週間では1,944円/kgから7,560円/kgの間で大幅に変動し、価格の急騰が見られました。ただし、前年との比較では7日間で+9.8%、28日間で+53.7%の上昇を示す一方、7日移動平均は前年比で約-39.2%の低下を見せています。3年平均と比べるとわずかに下振れしており、来週以降も-12.2%の価格低下が見込まれます。

注意: 産地ごとの集計とするとデータ欠損が多く豊洲市場全体のマグロの価格変動傾向が掴みにくいため、「各地」と表現される日本全国全体的な値で表現しています。また、データが十分に存在する安値によって比較しています。絶対値は産地によって異なりますが、市場全体の価格が傾向は十分に反映されております。

上記2つの豊洲市場のマグロ卸売数量と卸売価格推移のデータ、前年同時期の価格帯と前年翌週/翌月の傾向から、次のような傾向が推測されます。

今後の見通しとして、卸売数量は短期的な減少が予測される一方で、来月には増加が期待されます。卸売価格も引き続き変動が激しい局面が続く見込みです。

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