2025年10月5日〜10月11日に取引された豊洲市場のマグロの相場の動向をまとめました。今週の豊洲市場では、卸売数量が中長期的に増加傾向を示す一方で、価格は短期的な下落が続いています。特に卸売価格が急落している背景には、全国的なマグロの豊漁と供給過多が影響しています。これにより、今後も不安定な市場状況が続くことが予想されますが、需要の強さに支えられて価格が回復する可能性もあります。
卸売数量
今週は7日平均32,551 kg。前年比-10.1%だが、28日平均では+10.6%。
価格傾向
今週は実績2,700円/kg。前年比+58.8%。来週は-38.2%減少見込み。
予測推移
翌週数量は-17.5%減少、価格も引き続き低水準予想。
豊洲市場マグロ卸売数量推移
以下のグラフでは、豊洲市場で取引されたマグロ(生鮮・せり)の卸売数量の推移と、2025年10月11日時点の数値を示しています。過去2〜4週間にわたる卸売数量は、7日移動平均が32,551 kg、28日移動平均が30,748 kgと短期的な増加傾向が見られます。ただし、日々の変動が大きいため、一貫した上昇とは言い切れません。直近1週間では、最大値49,399 kgと最小値22,420 kgの間で顕著な変動があり、需給にばらつきが見られます。前年比較では短期では10.1%減少しているものの、中期的には10.6%上回っています。来週の予測では、前年同様の傾向に従えば、数量は17.5%減少する見込みです。
豊洲市場マグロ卸売価格推移
以下のグラフでは、豊洲市場で取引されたマグロ(生鮮・せり)の卸売価格の安値の推移と、2025年10月11日時点の数値を示しています。
直近1週間の卸売価格は2,700円/kgと、7日平均の3,844.8円/kgを下回っており、短期的には下落が続く傾向にあります。前年同期間と比較すると、58.8%の高水準を維持していますが、3年平均の約4,145円/kgには届かず、季節要因を考慮しても低水準です。来週および来月の予測では、それぞれ38.2%、44.3%の価格減少が見込まれています。短期的な下落圧力が続く一方で、長期的には季節性要因と需給バランスにより価格が回復に向かう可能性があります。
注意: 産地ごとの集計とするとデータ欠損が多く豊洲市場全体のマグロの価格変動傾向が掴みにくいため、「各地」と表現される日本全国全体的な値で表現しています。また、データが十分に存在する安値によって比較しています。絶対値は産地によって異なりますが、市場全体の価格が傾向は十分に反映されております。
豊洲市場のマグロの今後の価格予測
上記2つの豊洲市場のマグロ卸売数量と卸売価格推移のデータ、前年同時期の価格帯と前年翌週/翌月の傾向から、次のような傾向が推測されます。
数量については、来月には9.6%の増加が見込まれており、長期的な供給の増加が続くと予想されます。価格に関しては、全国的な豊漁の影響で短期的な下落が続きますが、季節性を考慮すると来月以降の回復の余地があります。したがって、今後の仕入れに際しては、迅速な市場情報の収集と柔軟な対応が求められます。
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マグロ関連のニュース
今週は大きなニュースはございません。
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