豊洲市場ウニ相場レポート | 2025年10月第2週(10月5日-10月11日) | 価格推移・卸値・市況まとめ

2025年10月5日〜10月11日に取引された豊洲市場のウニ相場の動向をまとめました。直近の卸値推移や価格予測をチェックして、飲食店様は仕入れの判断材料にご活用ください。卸売数量は短期的に増加傾向を示し、価格は高水準を維持する一方で変動の兆しがあります。。

以下のグラフでは、豊洲市場で取引されたウニ（せり）の卸売数量の推移と、2025年10月11日時点の数値を示しています。去2〜4週間のデータを見ると、7日移動平均が約2,169 kg、28日移動平均が約2,045 kgと、短期的に数量が増加しています。直近1週間では、10月11日の数量が3,212 kgに達し、週内で最も高い水準を記録しました。デイリーベースでは、10月9日の3,167 kgから10月10日の1,069 kgへ一時的に大幅減少したものの、翌日には再び3,212 kgに急増しています。このような急激な変動は、日中の取引の活発さを反映しています。前年同時期と比較すると、7日ベースで+66.8%、28日ベースで+64.2%と大幅な増加が見られ、特に短期的な供給力の強さが際立っています。しかし、28日移動平均と3年平均の比較ではほぼ同水準であり、長期的には平年並みといえます。来週には若干の減少（-1.3%）が見込まれますが、来月は増加（+5.7%）が予想されます。

以下のグラフでは、豊洲市場で取引されたウニ（せり・赤）の卸売価格の安値の推移と、2025年10月11日時点の数値を示しています。価格の面では、7日移動平均が約4,277 円/kg、28日移動平均が約6,071 円/kgと、高水準を維持しているものの、直近では864円/kgと低水準に落ち着いています。直近1週間の動きを見ると、前年同期比で7日間で+16.3%、28日間で+14.9%と上昇していますが、前年と比べると7日平均で約+80.8%、28日平均で約+105.1%と非常に高い水準を保っています。このような高価格帯が続く背景には、需給バランスの変化があると考えられます。今後の見通しとしては、来週、来月ともに価格が大幅に減少する（それぞれ-43.7%、-53.3%）可能性があり、引き続き注視が必要です。

注意: 全てのウニの種類を分析することは複雑になりすぎるため、ウニ全体の価格推移を表現しやすく、データの欠損も少ないせり価格、赤に分類されるウニの価格推移を表しています。そのほかのウニの全体の価格傾向は近くなる想定です。

上記2つの豊洲市場のウニ卸売数量と卸売価格推移のデータ、前年同時期の価格帯と前年翌週/翌月の傾向から、次のような傾向が推測されます。今後の卸売数量は、来週には若干の減少が見込まれますが、来月には再び増加に転じる可能性があります。価格については、現在の高水準から来週、来月にかけて大幅な下落が予測されています。このため、市場関係者は価格調整と数量確保のバランスを考慮した戦略が求められます。

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ウニの高価格帯が継続しており築地店頭の価格にもその変動が現れています。

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