築地の魚は高いのか？

築地で売っているものは高すぎる？

どうも！築地のサブちゃんスタッフSです！

築地魚河岸の新鮮食材をスマホで注文＆当日配送する買い物代行サービス「築地のサブちゃん」もサービスを開始してもうすぐ2年。サービス開始当初は港区・中央区のみがお届けエリアだった築地のサブちゃんも、おかげさまで配達エリアがどんどん広がり、多くのお客様にご利用いただけるようになりました。

「築地のおいしい商品がスマホで手軽に買えて本当に嬉しい！」というお客様からのお声をいただくたび、スタッフ一同励みになります！

一方で、主に私の知り合いからなのですが

「築地のモノってお高いんでしょ？」とか「観光客向けの高いものを普段使いでは買わないよね」などと言われてしまうこともままあります・・・。

ただ、それって本当にそうなんでしょうか？確かに築地の高級なイメージから、そういう印象を持ってしまうことも分からなくもないのですが、たぶん築地の仲卸さんの商売のスタイルとか、築地で購入することにどんなバリューがあるのかとか、そのあたりを知れば、ちょっとイメージが変わるかな、とも中の人としては思うんです。

と、いう訳で、今回の記事では「築地の魚は高いのか？」と題しまして、築地で売っている魚は高いのか？という部分について、深堀りしてまいりたいと思います・・・。

築地の商品は本当に高いのか？

さて。まずは築地の商品が高いのか？という部分を検証していきましょう。

結論から申し上げてしまうと、築地の商品が高いか安いかという部分で言うと、当たり前のことではあるのですが「高いお店もあるし、安いお店もある」というところになります。さらに言うと「商品にもよる」というところでしょうか。

築地には観光客向けの店とプロ向けの店が混在している

築地場外市場は今も昔も東京の一大観光地です。

観光客に人気のお店、観光客向けの商品を提供しているお店も多々あります。そうしたお店の商品は、市価よりも割高であるケースが多いです。まあ、これは当然と言えば当然の話で、観光客に最適化されているため、すぐ食べられる状態で提供している、お土産に適した形で売っている、イートインを設置していてその場で食べられる、市場が休みの日でも営業している、お昼を過ぎても営業している、といった様々な付加価値がある訳で、それを普通のスーパーと比較して「高い」と言うのはややナンセンスと言えるでしょう。そもそも、普段のご家庭用の食材を観光客向けの店で買うのもおかしな話ですし。

ただ、中には「観光客狙いとは言え、これはちょっとぼったくり過ぎでは・・・」というお店もあったりするので、そういうお店が築地に”高いだけ”というイメージをもたらしてしまっているのかもしれませんね。。ぼったくり店ではなくとも、高級なお寿司屋さんも築地周辺には多いので、その印象も強いかもしれません。

ひとまず、観光客向けのお店をもって「築地は高い」と決めつけるのはちょっと乱暴な議論と言えます。いわゆる鮮魚などの食材が高いのか、安いのかという部分については、プロが仕入れに利用する仲卸直営のお店の実態を知らなくては意味がありません。それではそういうお店が高いのか安いのか、見ていくことにしましょう。

仲卸の直営店の価格は一般的に割安

一般的に東京における鮮魚の流通は

①全国の産地で揚がった魚を卸業者が購入する

②それらの魚が豊洲市場に運ばれ卸→仲卸（または売買参加者）に取引きされる

③仲卸が東京周辺のスーパー、百貨店、鮮魚店、飲食店などに販売する

④消費者のもとへ

という流れになっているので、まずはこれを押さえる必要があります。

築地には「築地魚河岸」という中央区が設置した仲卸直営店が集まる小売り市場があり、築地のサブちゃんも築地魚河岸にあるお店と提携をした買い物代行サービスとして展開しています。築地魚河岸にあるお店は基本的に上記②の豊洲市場で魚を買っている仲卸の直営店がほとんどです。つまり③をかましていない分、築地魚河岸のお店で売っている商品は割安、と言うことができます。

飲食店の料理人さんなどのプロが築地魚河岸に仕入れにくるのはそういう理由もあります。築地魚河岸はプロの仕入れだけでなく、一般向けの小売りにも対応しているため、こうしたお店で一般の方も小ロットでお買い物ができるのが築地魚河岸の最大のバリューと言えます。

さらに言うと、築地魚河岸に店を構えている仲卸業者はスーパーや百貨店にも商品をおろしています。つまりスーパーや百貨店、鮮魚店で売られている商品にはさらに販売者の利益が乗っているので、商品は同じでも築地魚河岸より高いことが多いと言えます。例えば、築地にほど近い銀座あたりのデパートで普通の食材を買うなら築地魚河岸で買った方が同じものが安く買えてしまうのです。

いろいろ申し上げましたが、要するに築地の鮮魚店の中でも、豊洲市場で卸と取引している仲卸の直営店であれば、割安に海鮮や食材が買える可能性が高い、という理解になります。

それでも「うちの近所のスーパーの方が安い」という方へ

ただ、「流通とかの理屈の上ではそうなのかもしれないけど、でも現にうちの近所の魚屋やスーパーに比べて築地の魚は高いよ」という方もいらっしゃると思います。確かにそれについては事実誤認などではなく、実際にそういうケースもままあると思います。それについては以下のようなケースが考えられます。

①そもそも仕入れのポリシーが違う

仲卸のお店とスーパーのバイヤーさんとでは仕入れの方針が異なります。先述のとおり仲卸直営店には多くの飲食店の仕入れ関係者が買い出しにやってきます。当然、食材のプロの目にさらされる訳ですから、変な商品は置けないですし、お寿司屋さんなどの業者さんは買うけど一般の方はあまり買わない商品もきちんと仕入れなくてはなりません。目利きをして、品質に納得がいかない商品は豊洲でも仕入れない、といった判断もあり得ます。こうした部分はお店の「信用」として積み重なっていき「あそこの仲卸は信用できる」「あそこに頼めば変なものは掴まされない」「いいものをお願いした分、きちんと揃えてくれる」という評判が広がり、よりよい商売につながっていきます。

一方でスーパーのバイヤーさんに求められるのはスタンダードな魚を大量に安く仕入れてくる力量です。夕方にスーパーに行っても魚がほとんどないじゃないの！なんてことを避けるために、マグロのお刺身やアジ、サバなど、家庭でのお料理によく使われるお魚を大量に仕入れて各店舗にきちんと行き渡るようにしなくてはなりません。また、あまりに高いと魚も売れないため、価格も重要になります。スーパーのバイヤーさんはそれを実現するために卸や仲卸に対して大量に、安く買うためのバイイングをおこないます。そうすることで「あそこはちゃんと魚が売っていて、お安い」というお客様の信用につながるのです。

両者は仕入れのコンセプトが異なるため、仲卸直営店のほうが高くなるケースも場合によってはあるでしょう。ただ、そこは同じ土俵で争っている訳ではなく、棲み分けだと理解するのが健全です。飲食店で1万円で提供される品質のカニが築地で5000円で売られているのを見て「築地は高い」と思い込んでしまうのはちょっと的外れですよね。

②独自の流通ルートを持っている

仲卸直営店よりも安くいい魚を扱っているお店があるとすると、それはそのお店が独自の流通ルートを持っている場合が多いです。例えば、イオンさんのように養殖業者さんと直接契約でやっていたり、角上魚類さんのように地方の漁港などで直接魚を買い付けて自社流通で店舗に届ける仕組みを持っているような会社などです。そういうところは豊洲市場を介さずに魚を仕入れることができるため、お安く新鮮な鮮魚を提供できる可能性があります。そういうスーパーが近所にあれば、わざわざ築地で買いものをする必要性は薄いと言えるでしょう。

とは言いながら、特に東京都心部だと、そういうお店はなかなか近所にはありません。また、どうしても全国の漁港で水揚げされた鮮魚の中でも一番いいものが豊洲に集まりやすいという傾向はあるため、品質や扱う魚の種類の面では「独自のルートを持っている＝築地よりモノがいい」とも限りません。

もちろん、どんなお店より築地が絶対に一番！とは言えませんので、自宅近くのお店と築地お店の違いや、それぞれの強みを把握し、使い分けをするのが一番賢いかもしれませんね。

いわゆる産直通販はどうなのか？

「流通のことを言うのであれば、結局産直通販みたいなものが一番新鮮で安いんじゃないの？」という声もあるかもしれません。

確かに、優良な業者さんであれば、産地の美味しい鮮魚が安く手に入る可能性は理論的にはあり得ます。ただ、個人が小ロットで通販業者を介して買うものに対して価格メリットが出ているかはよく分かりません。

また、各地の漁港でもいい魚は豊洲に出荷されるため、そもそもその流通にのらなかった魚を買っているという部分にも注意が必要です。豊洲に出荷される魚は最高の状態を維持するため、丁寧に扱われますが、産直品はその漁港や漁師の方次第という部分はあります。産直＝鮮度抜群というのも全部が全部そうとは限りません。

もちろん、いい業者さんが見つかればそのあたりの心配も無用なのですが、全国各地の様々な漁師さんの中から良さそうな方を選んでも、頼んでみるまでは品質も分かりませんし、季節やそのときの漁の状況でたまたま届いたものが良かったり悪かったりということも起こりうることを考えると、いい業者さんを探すのも大変な気がします。結局、いい業者さんはちゃんと適正な利益を乗せてきちんと処置をした美味しい魚を送っているような気がするので、産直に価格メリットを求めるのは違うような気もします。

そう考えると産直通販的なものと比較したときにも、卸や仲卸の眼にかなった商品だけが集まり品質に安定感がある築地魚河岸でその時々の価格を見て購入するというのは相対的に損をしづらい選択なのではないでしょうか。 

実際に築地の価格を見てみる

割安な商品が盛りだくさん

論より証拠という訳で、実際に築地魚河岸の店頭写真をいくつか見てみましょう。こちらの写真は左右にスライドすることができますので、是非スライドしてご覧くださいませ。

見ていただければお分かりの通り、まず季節によっては毛ガニが激安で売られています。「北海道では毛ガニは安いけど、東京では高いからね～」と知った風におっしゃる方もいると思いますが、これが実態です笑。

さらにカラスミの材料となる、ボラ子も衝撃の価格で販売されていました。これにはちゃんと理由があって、仲卸の丸集さんがシーズンになると大量に安く仕入れるため、この値付けが実現します。あまりの安さに遠隔地から箱で購入したサブちゃんユーザーさんもいました。

新サンマやアジの干物など、普段使いの食材の価格も一般的です。かくいう私も日々のおかずやおつまみを築地で買う生活ですが、近所のスーパーより美味しいものが安く買えているな～と思う日々です。こうしたお値打ち情報をしっかり配信していくのも築地のサブちゃんの大事な仕事でもあります！

もちろん、時期や商品、日によって価格は変動しますが、こうした値付けを見れば「築地は高い」というのがいかにイメージ先行な印象かというのがお分かりいただけるかなと思います。

既製品が通販サイトより安いケースも

鮮魚だけでなく、加工品も築地には多くあります。これもお店によって値付けはまちまちなのですが、仲卸の直営店さんではかなりお安い値付けのお店があったりします。

たとえば写真のマ印のいくらは三栄商店さんで2022年12月時点で8000円の値付けでしたが、通販サイトではまったく同じ商品が1万円前後で売られていました（2022年12月調べ・送料込）。現地で買えればかなりお得、築地のサブちゃん経由で購入したとしても、通販と同じくらいの価格で買えるということになります。

既製品はネットで調べれば築地の店頭での値付けとネット通販の値付けとでどっちが安いかすぐに調べがつきます。気になる商品の価格を調べてみる癖をつければ、どこのお店が良心的な値付けかが分かるようになってきます。そうなればしめたもので、既製品はそうした良心的な値付けのお店から買えばOKということになります。

築地にはプライスレスなバリューもいろいろ

ここまで価格メリットの話ばかりしてきましたが、それ以外にも築地には価格だけで表現できない様々な利用メリットがあります。

例えば、三枚おろしなど下処理の対応や切り身での販売などもそのひとつ。築地の仲卸直営店の中にも街の鮮魚店のような対応をしているお店はあるのです。築地は一般客に冷たく、プロや料理ができる人しか相手にしていないかのような物言いをする方もいますが、今の築地にはまったくそんな雰囲気はありませんよ！

ここからは築地でお買い物をする時に感じられるプライスレスなバリューをご紹介していきます！

①日本最高品質の食材が手に入る

豊洲市場には日本でも最高ランクの食材が集積します。そこで買い付けをしている仲卸のお店には当然のことながら、最高ランクの食材、ブランド産地の食材が並びます。

「価格は気にしないので、一番美味しいものが食べたい」というユーザー様のご要望に、築地のお店はしっかりと応えてくれます。商品価格だけ見ていては分からないバリューですね。

②珍しい食材が手に入る

築地の店頭には様々な魚種が並びます。普通の魚屋さんではなかなか見かけない魚や貝はもちろん、地元以外ではなかなか流通しない魚も当たり前のように置かれていたりします。

メヒカリ、ながらみ、シッタカ、ネブト、ハガツオ、モウカの星、赤ウニなど「ええ？これも東京で買えたの？」という食材が手に入ります。青果でも加賀野菜や京野菜などの伝統野菜、知る人ぞ知る野菜や果物、ハーブが、さも当たり前のように並んでいます。

わざわざ帰省や旅行をしなくとも、日本各地の味が楽しめ、新しい魚との出会いがある、というのも築地の大切なバリューです。

③職人の技が光る食材が買える

築地には、煮穴子、魚の西京漬け、干物、佃煮、乾物などお店オリジナルの商品を販売しているお店も多くあります。それぞれの商品の味付け、魚の処理や加工にはお店のこだわりが詰まっています。その店の味付けや技を堪能するのも築地の楽しみ方です。そのお店の個性は価格では測れないバリューがあるというものです。

築地のバリューを最大限享受するには？

さて、ここまで”築地の魚は高いのか？”と題しまして、いろいろ語ってまいりましたが、いかがでしたでしょうか？

築地における観光客向けのお店と仲卸直営店の違い、仲卸直営のお店とスーパー、百貨店、通販などとの違い、さらに築地ならではのバリューなど、ご理解いただけましたでしょうか？

一通り読んでいただけましたら、単純に「築地で売っているものは高い！」と決めつけるのはおかしいということは分かっていただけるのではないかなと思います。お店それぞれ、商売のスタイルや扱う商品は異なるという前提で見ることが大事ですね。

自分に合った信頼できるお店を見つけるのが吉

築地に限らず食品を扱うお店の種類は多種多様です。それと同時に、ユーザーさんのニーズも人それぞれです。

・多少高くてもいいものを食べたい
・お買い得なものを食べたい
・料理が苦手なので切り身や刺身で買いたい
・魚をさばくのは自分でやるのでその分安く提供してほしい
・天然魚や無農薬野菜にこだわりたい

などなど、これ以外にもいろいろあると思います。

いいお買い物をするときに何より大事なのは、自分に合った信頼できるお店を見つけることです。単に「美味しいか、美味しくないか」「高いか、安いか」だけではなく、自分のスタイルや生活に合ったお気に入りのお店を見つけ、そのお店の商品の中で「これだ！」と思ったものを買う。それが一番、納得いくものを納得いく価格で買えるようになる近道です。

是非、築地にあるいろんなお店を観察して、信頼できるお店を見つけて見てください！ 

築地での上手なお買い物は”築地のサブちゃん”におまかせ！

「いやいや、そうやって簡単に”自分に合った信頼できるお店を見つけるのが吉”とか言うけどね、築地にはあれだけお店と商品があって、しかも同じような商品を扱っているお店が複数あったりするんだから、どこが信頼できて何がお買い得なのかなんて、フツーの人には全然分からないし、初見の客にはムリゲーだっつーの」という感想を抱いている方もいらっしゃるかもしれませんが、ご安心ください。そんなあなたにピッタリのサービスが「築地のサブちゃん」です。

築地のサブちゃんは築地専門の買い物代行サービス。提携店舗の多くは築地魚河岸内の仲卸直営店です。

日々、仲卸直営店をはじめとする提携店舗とコミュニケーションをとっているので各店舗の強い商品やこだわり、その日のお買い得品を築地のサブちゃんスタッフは熟知しています。

築地のサブちゃんにお問合せや相談をいただきましたら「お値打ちなウニでしたらこのお店のバフンウニが本日のおススメです」「本日おススメの白身魚は、こちらのお店の天然ヒラメです」といった具合に、お客様の手に入れたい食材や、ニーズに合った最適な商品をご提案することが可能です。

また、築地のサブちゃんは毎週築地の各店舗の店頭写真を配信。お店に通わなくても、売り場の変化を見ることができて、常連さんのように売場詳しくなることができちゃいますよ！

築地でお買い物したことがない方、築地にあまり詳しくない方でも、家にいながらにして、旬のおススメ品がバッチリ買えるサービスですので、築地でいいお買い物をしたい！という方は是非築地のサブちゃんまでお気軽にお問い合わせください！！

お買い得品もイチオシとしてご紹介することがあるので、今後もサブちゃんの情報にご注目ください！