豊洲市場マグロ相場レポート | 2025年7月第3週(7月13日-7月19日) | 価格推移・卸値・市況まとめ

2025年7月13日〜7月19日に取引された豊洲市場のマグロの相場の動向をまとめました。今週の水産市場では、まぐろの取引数量と価格の双方に注目すべき動きが見られます。特に数量が減少する一方で、価格の変動が激しいです。直近の卸値推移や価格予測をチェックして、飲食店様は仕入れの判断材料にご活用ください。

以下のグラフでは、豊洲市場で取引されたマグロ（生鮮・せり）の卸売数量の推移と、2025年7月19日時点の数値を示しています。2025年6月下旬から7月中旬にかけて、まぐろの取引数量は減少傾向にあります。直近の7日間平均では、約31,127kgから22,343kgまで低下し、前年同時期の24,232kgを下回る結果となりました。この数値は前日比で約10.8%の減少を記録しており、年間比較では7日間平均が約2.7%減少しています。

以下のグラフでは、豊洲市場で取引されたマグロ（生鮮・せり）の卸売価格の安値の推移と、2025年7月19日時点の数値を示しています。

卸売価格の動向は全体的に減少傾向にあります。直近28日間の平均価格は2,154円/kgで、前年同期間比で約13.2%の減少を示しています。特に6月末から7月初旬にかけて価格が大きく下落しました。直近1週間の価格は変動が大きく、7日間平均は2,025円/kgでしたが、7月19日には2,160円/kgと前日比で+33.3%の急上昇を見せました。これは、18日に1,620円/kgまで下落した後の急回復によるものです。

過去のデータと比較すると、今年は前年の7日間平均価格と比較して約14.8%の減少、例年の28日移動平均と比べても低い水準にあります。

注意: 産地ごとの集計とするとデータ欠損が多く豊洲市場全体のマグロの価格変動傾向が掴みにくいため、「各地」と表現される日本全国全体的な値で表現しています。また、データが十分に存在する安値によって比較しています。絶対値は産地によって異なりますが、市場全体の価格が傾向は十分に反映されております。

上記2つの豊洲市場のマグロ卸売数量と卸売価格推移のデータ、前年同時期の価格帯と前年翌週/翌月の傾向から、次のような傾向が推測されます。

卸売数量：来週、来月の予測では、それぞれ-12.35%と-4.74%の減少が見込まれるます。

卸売価格：来週の価格は前年の傾向から+15.9%の増加が見込まれますが、変動幅が大きく注意が必要です。翌月も+14.5%の増加が予測されるものの、依然として例年より低い水準です。

数量と価格の動向を総合すると、まぐろ市場は需要の不安定さを反映していると言えます。数量が減少する一方で、価格は変動が激しいです。この傾向が続く中で飲食店など仕入れを検討されている方は直近の価格を基本とせず、上昇可能性を考慮したメニューや価格変動への備えをしておきましょう。

その他の魚種や期間の豊洲市場の相場情報はこちら

各地でのマグロ豊漁のニュースはありますが豊洲市場への入荷量が昨年に比べて極端に変動することは現在のところはございません。極端な入荷量減少可能性のニュースも今のところありません。

築地のサブちゃんでは、飲食店様のよりよい仕入れをサポートしたり、卸売業者様や市場関係者の方のデータ集計、メディアの皆様にわかりやすいデータ提供をするために各種データ集計を今後拡充していく予定です。

「水産物 市況情報」や「豊洲市場の価格推移」「飲食店向けの仕入れ判断向け分析」「メディア向け統計情報」など、今後の分析やコンテンツ配信に関するご希望がありましたら、以下フォームよりお気軽にご連絡ください。また、今後予定している定期配信をご希望されるかたは、事前登録いただけますと、サービス開始時に先行でご案内差し上げます。他市場のデータ分析も承りますのでお気軽にお問い合わせください。

築地のサブちゃんの相場レポート/データ分析については東京都中央卸売市場日報よりデータを取得して集計しております。一部データは欠損していたり、今後の傾向を見るためには複雑すぎる場合には単純化したり、代表的な銘柄のみを集計しております。

集計誤りなどを見つけられた方はお手数ですが、上記フォームよりご連絡ください。

築地のサブちゃんは買物代行サービスです。商品の購入や納品を希望される方はこちらのページをご参照ください。