2025年7月13日〜7月19日に取引された豊洲市場のウニ相場の動向をまとめました。直近の卸値推移や価格予測をチェックして、飲食店様は仕入れの判断材料にご活用ください。今週の水産物市場は、数量と価格の両面で注目すべき動きを見せています。特に、卸売価格が急上昇している一方で、数量は減少傾向を示しており、市場関係者にとって重要な判断材料となりそうです。
卸売数量
卸売数量はほぼ横ばいも、前年と比較すると減少。
価格傾向
全体的に高値傾向。週前半から急激な価格変動がみられた。
予測推移
前年同時期の傾向として、来週の数量も前年同時期から約27%減少する見込み。価格は若干の上昇が続く見込みで、特に来週は前年同時期から+3.3%、来月は+5.7%の上昇が予測されています。
豊洲市場ウニ卸売数量推移
以下のグラフでは、豊洲市場で取引されたウニ(せり)の卸売数量の推移と、2025年7月19日時点の数値を示しています。直近28日間の平均数量が前年同時期と比較して約12%減少していることが確認されました。7日間の移動平均も前年同時期と比較して約18%減少しており、特にここ1週間で平均約2,800kgと、前週比で約40%増加したものの、依然として前年と比較すると減少しています。

豊洲市場ウニ卸売価格推移
以下のグラフでは、豊洲市場で取引されたウニ(せり・赤)の卸売価格の安値の推移と、2025年7月19日時点の数値を示しています。卸売価格は大幅な上昇を見せています。直近28日間の平均価格は前年同時期の36.7%増となる3,655.8円/kgです。また、7日間の平均価格は4,752.0円/kgと前年の1,944.0円/kgを大きく上回っており、特に7月18日には5,400円/kgという高値を記録しました。この日は前日比でも66.7%もの上昇を示し、急激な価格変動が見られました。
注意: 全てのウニの種類を分析することは複雑になりすぎるため、ウニ全体の価格推移を表現しやすく、データの欠損も少ないせり価格、赤に分類されるウニの価格推移を表しています。そのほかのウニの全体の価格傾向は近くなる想定です。

ウニの今後の価格予測
上記2つの豊洲市場のウニ卸売数量と卸売価格推移のデータ、前年同時期の価格帯と前年翌週/翌月の傾向から、次のような傾向が推測されます。
卸売数量:この傾向が続くと、来週の数量も前年同時期から約25%程度減少する見込みです。また、来月も約8%の減少が予想されています。こうした状況を受けて、仕入れ担当者は、需要の見極めを慎重に行う必要があるでしょう。
卸売価格:今後1週間から1ヶ月の間でも、価格は若干の上昇が続く見込みで、特に来週は前年同時期から+3.3%、来月は+5.7%の上昇が予測されています。。
数量と価格の動向を総合して考えると、現在の市場は数量が減少する一方で、価格が急騰するという需給バランスの変化を示しています。価格の急上昇に対するリスク管理が必要です。継続的に価格上昇可能性が高いです。飲食店など仕入れを検討されている方は価格やメニューの調整の可能性を視野に入れるとよいでしょう。
その他の魚種や期間の豊洲市場の相場情報はこちら
ウニ関連のニュース
奥尻島のウニ漁解禁で築地魚河岸でも豊富な入荷がありました。
豊洲市場 相場レポートの分析リクエスト・定期配信登録(飲食店/卸売/市場関係者/メディア向け)
築地のサブちゃんでは、飲食店様のよりよい仕入れをサポートしたり、卸売業者様や市場関係者の方のデータ集計、メディアの皆様にわかりやすいデータ提供をするために各種データ集計を今後拡充していく予定です。
「水産物 市況情報」や「豊洲市場の価格推移」「飲食店向けの仕入れ判断向け分析」「メディア向け統計情報」など、今後の分析やコンテンツ配信に関するご希望がありましたら、以下フォームよりお気軽にご連絡ください。また、今後予定している定期配信をご希望されるかたは、事前登録いただけますと、サービス開始時に先行でご案内差し上げます。他市場のデータ分析も承りますのでお気軽にお問い合わせください。
豊洲市場データ分析について
築地のサブちゃんの相場レポート/データ分析については東京都中央卸売市場日報よりデータを取得して集計しております。一部データは欠損していたり、今後の傾向を見るためには複雑すぎる場合には単純化したり、代表的な銘柄のみを集計しております。
集計誤りなどを見つけられた方はお手数ですが、上記フォームよりご連絡ください。
飲食店様仕入れ相談ついて
築地のサブちゃんは買物代行サービスです。商品の購入や納品を希望される方はこちらのページをご参照ください。